自動車破砕残さ(ASR)の処理について
解体業者は、使用済自動車からエアバッグ類を回収 (委託契約事業者にあっては車上作動処理)して自動車メーカー等に引き渡し、エンジン・ドア等有用部品を取り外した後、破砕業者に解体自動車を引き渡します。
破砕業者は、解体自動車を破砕した後、鉄等の有用金属を回収し、その際に分別回収したシュレッダーダストを自動車破砕残さ (ASR) を自動車メーカー等に引き渡します。
自動車リサイクル法においては、自動車メーカー等はASRを再資源化する義務を負っており、その体制について経済産業大臣及び環境大臣の認定を受けなくてはなりません。 (法第28条認定)
また、解体業者やプレス・せん断処理業者に精緻な解体等の実施を委託し、国内の電炉・転炉 などに解体自動車を鉄鋼の原料として投入することを認めています。 このASRを生じさせない方法で解体自動車を国内において再資源化処理する場合も、 その体制について経済産業大臣及び環境大臣の認定を受けなくてはなりません。 (法第31条認定)
ASR の処理の流れ
ASRの処理体制
自動車リサイクル法でのASRの処理は、 破砕工程において自動車メーカー等ごとに区分することが困難であること、自動車メーカー等が独自にリサイクル体制を構築することは高コストにつながることから、2チームでリサイクル体制の整備や技術開発について競争することでリサイクル料金の低減やリサイクル率の向上に取り組んでいます。 自再協はこの2チームのうち、自動車破砕残さリサイクル促進チーム (ART) からの委託を受け、以下の業務を推進しています。
ART
〔加盟メーカ等〕
いすゞ自動車
(公財)自動車リサイクル促進センター
ジャガー・ランドローバージャパン
スズキ
日産自動車
ボルボ・カー・ジャパン
マツダ
三菱自動車工業
三菱ふそうトラック・バス
メルセデス・ベンツ日本
SUBARU
UDトラックス
TH
〔加盟メーカ等〕
ダイハツ工業
トヨタ自動車
日野自動車
本田技研工業
ビー・エム・ダブリュー
フォルクスワーゲングループジャパン
Stellantis ジャパン
自動車再資源化協力機構 日産クリエイティブサービス
豊通リサイクル
ASR関連業務
引取基準について
ASRの円滑、かつ、効率的な引取りと再資源化の実施のため、引取基準を定めています。
詳細は、こちらをご参照ください。
指定引取場所について
ASRを適正に引き取るため、全国に指定引取場所を指定しています。
詳細は、こちらをご参照ください。
ASR再資源化等の実績
ARTで引き取ったASRの再資源化等の実績を公表しています。
詳細は、こちらをご参照ください。
全部再資源化の実施を検討されている場合は、ART/THの両チームにそれぞれコンソーシアムの提案を行い
契約を締結する必要があります。
詳細は以下の項目からご確認ください。